サラリーマン起業家計画|社内起業のすゝめ|準備編

今回は社内起業についてのプレゼンです。
ゴールは社内起業家になって頂くことを目標にします。
いきなり独立して起業せよという事ではなくて、社内で起業しよという話です。

つまり

サラリーマンでも自分で考えたことを自分で顧客を見つけて自分で商売にしよう

ということです。既存事業をやっているとどこかの歯車のひとつなので、変化の早いこの時代に潰しが効かない人材になってしまいます。また会社存続の為にも既存事業にとらわれない新規事業は避けて通れない道なのです。

実際に私も新規事業を2つ程起こして、自分でできる判断が増え自由な時間を手に入れることができました。サラリーマンだからといって自由では無いということはありません。社内起業家となってつかみ取りましょう。会社にとっても個人にとっても社会にとっても良いことです。

では、いってみましょう!

目次

社内起業家とは

まずは、社内起業についての定義を共有します。
金持ち父さんでも有名なキャッシュフロー・クワドラント表に社内起業家のポジションを当てはめてみました。

キャッシュフロー・クワドラントに社内起業家のポジションをあてはめた

キャッシュフロー・クワドラントとは、キャッシュフロー(お金の流れ)をクワドラント(4つの働き方)に分けた分析です。金持ち父さん貧乏父さんで有名な実業家ロバート・キヨサキ氏が提唱した有名な図解です。どんなひとでもこの4つのタイプのどれかに属しお金を生み出しています。大きく左側のESと右側のBIでお金の得られる結果が変わってきます。右に行ったほうが金持ち父さんです。

昨今の投資ブームでサラリーマンの方も少しずつ投資をされていく方が増えていると感じます。しかしサラリーマンが稼いだお金のレベルで投資家になっても、リスクの高い投資案件は危ないし債権など利回りの低い案件では生活できません。

そこで副業や独立などを視野に考え始めます。

しかしここで、1つ社内起業家を検討してもよいのではと考えました。アメリカのように自由経済の国ではイノベーションの主な発生源はスタートアップ企業、つまり起業家です。中国は政府主導型で資金投下しイノベーションを創出しています。さて日本はどっちでしょうか?

よくも悪くも日本の雇用はまだ守られてます。簡単に辞めさせる事は難しいです。ということは失敗しても生活基盤は揺らがない事を意味しています。だから今の職場を辞めてまでも起業する人が増えないんだとも思います。昔の日本はこれが強みでもありました。それを生かして日本では社内起業をおすすめします。リスクを取りたがらない日本人にピッタリな戦略です。

従業員(Employee)の安定を維持しながら低リスクで起業家(Entrepreneur)に移行する。キャッシュフロー・クワドラントのEをアントレプレナー(起業家)のEに変革するのです。

初期の起業家よりも大きな資金を使いながら従業員としての安定と自営業者の自由を確保する
それが社内起業家です。

キャッシュフロー・クワドラントからみる社内起業家の攻め方

こんな感じで、ESBのイイトコドリをして、低いリスクでラットレースを抜け出し、積み上げた富で経済的自由を達成しましょう。これが守られた雇用の日本でできる有効な戦略です。

社内起業のメリット・デメリット

社内起業のメリット・デメリット

社内起業のメリット

本業が安定していれば、資金面で心配がいらない為長期的な施策も取りやすい

いきなり起業した場合は当面のお金の確保から結果を焦ったり、資金繰りに時間を取られがちです。その面社内起業は言ってしまえば会社というスポンサーがいる為、商品開発やマーケティングに時間を集中できます。

インフラ整備が整っている

起業すると税務処理や契約書関連など全て自分で行わなければなりませんが、社内起業ですとその心配はありません。総務部や管理部にお願いできます。

既存事業のブランドや信用を使い商談に行きやすい

既存で持ってる販売チャネルを使えたり、信頼を得た状態からスタートできます。純粋に事業アイデアで勝負できます。

社内起業のデメリット

既存事業とのかけ持ちで時間が取られる

既存事業とのかけ持ちは大変です。効率化を推し進め時間を確保しないといくらあっても足りません。

スポンサーである母体との協議が必要

サラリーマンである以上、会社の決裁無くては動けません。ここでの稟議待ちなどでスピード感が無くなってしまうのもデメリットです。またスポンサーを変えるという事も基本的にできません。

低リスクだが低リターン

起業家は利益は全て総取りですが、社内起業家は社内の規定により報酬が決まります。例え何億稼ごうが入ってくる収入が億になることはほとんどありません。同僚の分も稼いでいると広い心が持てない場合は独立しましょう。

社内起業家への準備ロードマップ

スタートラインに立つ女性

既存事業で結果をだす

結果をだす

いきなり社内起業したいって既存の仕事をおろそかにしてはいけません。今、目の前にある仕事で結果を出します。出し続けます。現在の仕事で結果がでないその結果、「やりきれる人材」と社に認められる事がスタートラインです。

異分野・異業種と積極的に交流する

異分野・異業種と積極的に交流する 写真眺める家族

その間でもできることは実行していきます。異業種交流会など業界に留まらず交流を続けます。名刺をたくさん交換すればいいわけではありません。なぜなら深い課題や本当に重要な話がでてこないからです。サラリーマンの社内起業での課題はここにもあります。自分と同じ業界や産業のことはとてつもなく詳しいのですが、人間関係がそこに集中しすぎて閉じてしまっています。異業種の人とゼロから人間関係を構築する力が社内起業にとって大切です。さらに「ここは自分の守備範囲外だから~」とか「それは〇〇の仕事」などとは言わず自分とは違う職種についても勉強するのが重要です。社外ネットワークの構築も平行して行っていきましょう。ただ経験しただけでは腹に落ちないのでさらにアウトプットしていきましょう。誰かに感じたことを話すでも宣言するでもちょっとしたことで構いません。

おすすめ
・展示会(特に異業種)
・カンファレンスやオンラインサロン
・NPO/ボランティア
・副業
・社会人インターンシップ(サンカク等)
・旅行(シリコンバレー・深セン等目指す場所ならなお○)

知識・教養をつける

図書館で知識・教養をつける

もちろん自分の専門領域の知識やこれから行う新規事業の知識(業界慣習や競合、歴史、関連法規等)も必要ですが、教養の厚みも持つべきです。哲学・科学・数学・美術額・歴史・論理学など基礎論に加え、経済・金融・生命科学・宇宙科学など文理問わず知識をつけましょう。すぐには役に立たないかもしれませんが本質やトレンドを学ぶことが結果的に自分にしかできない新規事業の取り組みへと繋がっていきます。

おすすめ
・読書⇒マーケ書評はこちら
・勉強会
・有識者との会話
・茶道

どんな事業を行うか?

事業企画をする際に大事なのが「誰の」「どんな課題を」解決するか?を考えますが、一番大事なのが「なぜ、わたしが」それを行うかです。サラリーマンは非常に優秀な人が多いですが、起業家に負けてしまいがちなのが「熱量」「当事者意識」「使命感」です。そこでなぜその課題をわたしが解決しないといけないかを説明できるものを事業化していきましょう。また外部の力も借りることになると思いますが、「ここだけは絶対外注しない」という核を決める、そこが競争優位点となります。「それ外注でよくない?」こんな言葉がでてこないくらい練り込みます。

あとは「顧客」と「仮説」の往復です。この時の仮説は実現の有無を問わず課題を確実に解決できる方法を考えます。実現できそうなものばかり考えると小さくまとまってしまい夢も希望もなくテンション下がります。

その道のトップに会う

トップオブマウンテン

やる事業が決まったら、その道のトップに会いに行きます。会社でも個人でも構いません。トップです。2位でもダメです。方法はどんな手を使っても構いません。コネがあるなら人づてでもいいし、SNSからでもいいし何でも構いません。ひるんではダメです。だって自分がその道のトップになるんだから。私も昔ネット通販事業やりたくて最初に会ったのが○○パネットの当時の社長でした。会ってみると予想以上の低い声で話されていたのが印象的でした。そうか常に高い声じゃないんだって(笑)ケルヒャーを日本で一番売った人です。

顧問がいるなら紹介してもらう
飛びこんでみる
講演会に参加してみる
関係者からせめる
断られても会うまでやる

誰と事業を行うか?

基本的に最初は一人で行うのが良いです。そしてその後も人数は増やし過ぎたらいけません。共同最高責任者がいる会社でうまくいったの見たこと有りません。役割が被っていると失敗します。社内起業もCEOは一人です。つまり全責任を持ちます。人数が多くなるほど、コミュニケーションの時間が増え時間がかかり機会を逃します。スティーブ・ジョブズがCEOだとしたらウォズニアックCTO一人までです。

社内起業家の創業チーム例

外部に委託できないものを役割を担える人を社内で選出する。できれば1人多くて2人。外部に委託できない⇒競争力がある。それ以外は外部で可。

会議室では無く現場に行く

戦車に乗る兵士

既存事業であれば会議も多少意味ありますが、新規事業は会議からは生まれません。よく新規事業の会議とかやってる会社ありますが、良い案でてますか?また例え出たとしても、社内会議で潰されます。日本でiphoneが生まれる技術がありながら生まれなかったのを教訓にしていきたいです。答えは会議室では無く現場にあります。事件と一緒です。

社内会議を突破せよ

会議室

とは言っても「社内会議」を通さない限り先へは進めないのが社内起業家というものです。自信満々で挑んだ社内プレゼンでコテンパにやられることは珍しくないです。いや、こっちの方が多いです。細かい数字をつっこんで来たり、具体性が無いだの評論家達が好き勝手言ってくるはずです。へこたれたらいけません相手もそれが仕事です。だって新規事業なんてほとんどギャンブルだから誰も100%勝てる見込みは持てません。この会議だけは顧客視点から上司視点に視座を切り替えます。その為にはほとんど準備で決まります。

・その会議の決済者がさらに上司(社長であれば株主)に説明できるようになっているか
・重箱の隅をつつかれても明確に回答できる根拠を持つ(わざとツッコミどころを1つ用意しても良い…)
・数字の根拠は全て因数分解して回答できる状態にする
・顧客の生の声を根拠として入れる(実際に購入する人の意見)
・リスクも隠さず先に提示する(絶対聞かれる)
・撤退ラインを予め設定する
・社内外のキーマンからお墨付きをもらっておく

要点を押さえて完璧な準備をして嫌な社内会議を乗り越えましょう。

1度ダメだからとあきらめず何度でもチャレンジしていきましょう。
涙を流せるくらい仕事に打ち込めると思います。

次回は「立ち上げ」編となります。

では、また!

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