私の結論は
お客様はお客様です
お客様じゃないと仮定すると何になるでしょうか?
お客様を英語で言うと?
英語にしますと
・コンシューマー【consumer】 消費者
・カスタマー【customer】 顧客
・クライアント【client】 依頼人
・バイヤー【buyer】 買主
・パトロン【patron】 ひいき客
これをひとまとめに日本語で「お客様」と言います。
もうちょっと語源から深く見ていきましょう
コンシューマー(消費者)は、西暦1400年頃から使われはじめました。当時は現在の「消費者」ではなく、「無駄遣いする人」という意味で使われていました。。
カスタマー(顧客)は、custom(慣習・風習)複数形でcustoms(関税・税関)という単語です。語源からみるとco(強意)stom(慣れる)er(人)から「買い慣れている人」というところからきています。
クライアント(依頼人)の語源は、古代ローマ時代に使われていたラテン語「クリエンティス(貴族の保護を受ける平民)」からきてます。。
バイヤー(買い主)は、buy=買う er=人で単純です。
パトロン(ひいき客)は、こちらもラテン語「パテル(父)」から派生したパトロヌスに由来し「客に利益を与える者」からきています。
三波春夫が言うには
お客様は神様です
どんなイメージをお持ちですか?
クレーマー達からの「お客様は神様だろ」的なイメージをお持ちの方は、悪い印象を持たれている事でしょう。しかし、真意は別にあります。真意が一部の日本人には伝わっておりません。
「伝わった」とは相手がボールを受け取って投げ返した時初めて「伝わった」と別の記事で紹介しました。
今回の場合は、別の方向へボールを投げ返してしまったという表現にしましょう。
三波春夫氏のオフィシャルサイトにはこう書かれています。
『歌う時に私は、あたかも神前で祈るときのように、雑念を払ってまっさらな、澄み切った心にならなければ完璧な藝をお見せすることはできないと思っております。ですから、お客様を神様とみて、歌を唄うのです。また、演者にとってお客様を歓ばせるということは絶対条件です。ですからお客様は絶対者、神様なのです』
三波春夫オフィシャルサイト
つまり「ステージで歌う側から見た、観客のこと」について言及しております。間違っても「飲食店のお客様・営業先のクライアント」の側から見た表現ではございません。「お客様は神様です」という表現から抜けているのは「どこからの目線か?」ということになります。歌手としての三波春夫氏からお客様を見たら神様であるということです。この目線を間違えるとカスタマーハラスメントとなるだけです。お客様は神様なのでから崇め奉れという事では断じてございません。
クレームに悩まれる方は「グッドマンの法則」を理解して、これはチャンスなんだ!と思うか
カスハラに勝ちましょう!
松下幸之助が言うには
お客様は王様です
経営の神様松下幸之助はこう言います。お客様は神様では無く王様です。王様は無理難題を言うが神様は言わないでしょう。王様でも充分偉いのですが、「何でも王様に従うばかりではいけない。間違っていたら、それは違うのだと丁寧に諭さねばならない」ということみたいです。確かにフランス革命で国王ルイ16世は裁判にかけられてギロチン処刑されてますね。王様でも何があるかわからないですね。お客様も暗殺には気をつけてくださいませ。
お客様は○様です
では考えれるだけ考えていきましょう
お客様は無様です
無様ですよね、お客様って。こんなろくでもない商品を買ってくれるなんて!
なんて思ってたら売れませんよね。違います。
お客様はお気の毒様です
無様なお客様…お気の毒様です。こんなコラムにあたってしまってご愁傷様です。
お客様は貴様です
その通りです。あなた様がお客様です。そう、そこの貴様です。
ダメですね。
お客様はお陰様です
お客様のおかげで、私たちが生きていけます。そうなんですけど、相手にお陰様は良くないですね。次です、次。
お客様はご苦労様です
わざわざこんな遠いところまで足を運んでくださってお客様は「ご苦労様です」。いやいやお客様に苦労をかけさせないのが一流の営業マンです。これも違います。
お客様はご馳走様です
いやーこんなにたくさんお金頂いちゃって!ご馳走様です!怒られますね。違います。
お客様は如何様(イカサマ)です
子供銀行券しか持ってないなんて!お客様は如何様です!イカサマをするのはお客様ではありません。
お客様は様々です
そうですね。色んなお客様がいますね。様々です。そうなんだけども。違います。
お客様は○様ではない
次は、お客様は○様ではないと仮定しましょう。
お客様はぬいぐるみです
これはぬいぐるみ専門の旅行会社ウナギトラベル斎藤真紀子様はおっしゃいました。お客様はぬいぐるみと。
これは、思いを託したぬいぐるみをお客様として旅行させてくれるツアー会社の話です。ほっこり癒やされるお話です。
しかし、実際のお客様はぬいぐるみの所有されているお客様です。違います。
お客様は寿命です
「お迎えに上がりました」お客様寿命でございます。これ死神だけですよ!
お客様はお客さんです
敬称を変えてみました。
しかし元々 殿⇒様⇒さんと訛ったものだから結局「様」です。
ちなみに個人的にも「様」押しです。
「様」を見る
具体的に「様」を見てみましょう
様を見ろ⇒ざまあみろ
あっ見ちゃダメでした。
結論
様々な「様」を様々な角度から見てきましたが、全て矛盾が生じました。
ゆえに
お客様はお客様です
という事が証明されました。
お客様はお客様では無いと仮定すると全て矛盾する
ある命題Pを証明するときPが偽であることを仮定して、そこから矛盾を導くことによって、Pが偽であるという仮定が誤り、つまりPは真であると結論づけます。これを背理法と言います。
あることを証明する為に、そうでは無いと仮定して矛盾を導き出し証明する強力な証明方法です。
学校で習いました「背理法」ビジネスでも相手のウソを見抜く時に非常有効です。ある仮定をしてそれに矛盾を導き出し、間違っていると証明します。
お客様は何様なのか?
あなたのお客様は誰様でしょうか?お客様を定義することは非常に重要です。お客様を適当に定義すると、ビジネスがうまくいきません。
・現実のお客様は誰か?
・潜在的なお客様は誰か?
・お客様はどこにいるのか?
・お客様はいかに買うのか?
・お客様はいかに到達するか?
ドラッカーの5つの質問です。(ドラッカーは顧客と言います)
お客様を定義しなければ、その感じる価値も決められません。
あなたのお客様は何様ですか?
google様ですか?
企業様ですか?
個人様ですか?
お子様ですか?
おじ様ですか?
奥様ですか?
お客様を正しく理解致しましょう。
では、また。
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